【一億人の英文法 問題集】おすすめの使い方は音読。社会人も十分使える大学受験対策本。
一億人の英文法の問題集は大学受験対策となっていますが、十分社会人にも役立つ内容になっています。
何より、問題の分け方が大変優れており、似ている単語の違いが明確になります。
今回はそんな一億人の英文法の問題集について解説します。
センター試験に特化した教材
一億人の英文法の問題集はセンター試験の英語に特化した英語です。
なぜセンター試験かというと、普通の大学受験の英語はマニアックな問題が多すぎるからです。
普通の現代英語からかけ離れているものもしばしば見受けられます。
そういった現状を考慮して、センター試験の英語に特化してあるのです。
センター試験の英語は万人向けであり、偏っていません。
むしろ英語の基本と言われるような内容です。
ということはです。
センター試験対策である本書は、センター試験を受けない社会人にもおすすめできるのです。
そもそもこのレベルの英語を理解できずに、「英語を話せる」というレベルにいくのは無理です。
そういった意味でも、大学受験生はもちろん、社会人の方もトライする価値のある一冊ではあるでしょう。
問題の分け方が秀逸
一億人の英文法の問題集が優れている点は、問題の分け方です。
以下の文はある1ページの例文です。
①Bolt is running a cafe.「ボルトはカフェを経営している」
②Bolt runs fast.「ボルトは走るのが速い」
③I saw the monkey.「猿を見た」
④I looked at the monkey.「猿を見た」
このように間違えやすい2つの意味や、微妙にニュアンスが違う文ごとに分けられているのです。
これらを同時に練習できるのはありがたいことです。
本書では動詞を他動型と自動型に分けます。
“run”が”cafe”という名詞にかかっていれば、他動型となり「経営する」という意味になります
また③の”saw”が他動型に対し、④の”look”は自動型です。
seeという単語は、視覚に対象物が及んでいる感覚なので他動型です。
lookは「目を向ける」。こちらから単に目を向ける動作なので自動型なのです。
一億人の英文法を読まれた方ならこの説明がすんなり入ってきます。
赤色の分厚いテキストでやった内容を、この問題集で復習することができるのです。
使い方は”音読”がベスト
一億人の英文法の問題集は穴埋め問題になっていますが、1番の使い方は音読です。
まずPCで音声をダウンロードします。
1、音声を聞く
2、音声を聞いて、その後にテキストを見ながら2回音読
3、音声に重ねてテキストを見ながら2回音読
4、英文をみて、目を離してから3回音読
5、音声の後に目を離しながら2回音読
6、何もせずにそらで音読
このようにして全ての文を計10回音読します。
全文ガチでやれば確実にものになると思います。
一億人の英文法×音読パッケージの方がおすすめ
一億人の英文法の問題集をきっちりやれば力がつくのは間違いないです。
大変よく作り込まれています。
ただ、あれだけの分量をガチで音読できるとは思えません。
多くの人が挫折すると思います。
まず、音声が使いづらい。
1つの曲に複数の例文がまとまって入っているので、いちいち戻さないといけません。
またリピーティング音声もないので毎回停止・再生の繰り返し。
文法教材としては大変優れていますが、音読教材としては全くおすすめしません。
無駄なストレスが多いです。
残念ながら、英語は音読なしでは絶対に身につきません。
音読の観点から言うと、僕が使ってきた音読パッケージの方が圧倒的に優れています。
音読、リピーティング、シャドーイングは全てできますし、各セクションに分かれた音声はとても使いやすいです。
赤色の一億人の英文法を読み進めながら、音読パッケージを進めるやり方でも十分英語の力はつきます。
受験生などで気合の入った学習者は、一億人の英文法の問題集に立ち向かえると思います。
でも、続ける自信がないという人は音読パッケージの方がいいでしょう。
もちろん効率がいいのは問題集の音読です。
必要な文が必要なタイミングで散りばめれらています。
しかし英語学習で大切なのは続けることなのです。
ただでさえ、クソ退屈な音読学習です。
負荷の軽い、音読パッケージの方が絶対続きます。
ここまで言いましたが、根性のある方はぜひ問題集の音読をやりきってください。
必ず力になります。