【英単語】もっとも効果的な復習のタイミングと時期。「忘れる直前」がベスト。 -脳が認める外国語学習法-
英単語の復習は一体いつやるのがベストなのでしょうか。
毎日やればやっただけいいのでしょうか。
そんなことはありません。
より効率的に学習するためには、「忘れる直前」で再び思い出すのがベストです。
今回は、復習は、忘れる直前でテストをするのがベストという話をします。
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思い出すテストは「忘れそうな単語」ほど意味がある
簡単な単語や難しい単語をいくつか紹介された後、再び「思い出してください」とテストされるとします。
思い出すことが簡単な単語はサラサラと書くことができます。
思い出すのに少し時間を要する単語もあるはずです。
そして、「最初の「d」の文字はわかるんだけど、その後が出てこない」というような、ほぼ忘れてしまった単語もあるでしょう。
それも時間が経てば思い出すことができました。
・簡単に思い出せた単語
・少し苦労して思い出せた単語
・かなり苦労して思い出した単語
この中で一番記憶に深く刻み込まれるのは、かなり苦労して思い出せた単語なのです。
さらに時間がたった後に再度テストをすると、その差は顕著に現れます。
思い出せない時の脳は緊急事態
なぜこのように思い出すことに苦労した単語は、記憶に残りやすいのでしょうか。
思い出すことに苦労した単語の記憶は曖昧でした。
単語のイメージ(文字数や頭文字など)などは思い出せても、たどり着くのには時間がかかる状態。
例えば、それが仮に頭文字の「w」だけがわかる状態だったとしましょう。
そうして脳は相当躍起になって、脳内を検索し始めます。
この時、脳の扁桃体は生死に関わる異常事態の最中にあるのと同じなのです。
⇒【扁桃体と記憶の関係】
「もう少しで思い出せそう」は最高の瞬間
脳は一生懸命該当する単語を探しているけれど、なかなか見つからない。
脳は非常にパニックです。
脳は過度の緊張状態にあり、部屋の窓から身を投げ出す状態と同じなのです。
そしてそれは、探している単語が見つかれば、生死にかかわる緊張から解放されるということです。
なかなか思い出せない単語を思い出せた時、過度の緊張からこれだけの解放感を味わえるので、見つけられた単語は忘れたくても忘れられないのです。
実際僕らにも経験があるはずです。
クイズやテストで、しばらく考えた結果思い出せた瞬間。
あの時はかなりの幸福感と解放感があったはずです。
忘れる直前に思い出す行為をしよう
復習は毎日するものではなく、「忘れる直前」にしようと言っているのはこのためです。
忘れる直前になって思い出す行為をすることはかなり刺激的な挑戦になるのです。
適度な刺激を感じるためにも、「忘れる直前」という難易度がベストなのです。
逆に、全然思い出せない単語でやると、単にやる気をなくします。
そうして無事思い出せた時は普通に勉強する時の2倍の効果がありますし、それも楽しいものになります。
僕が単語をそこまで苦労せず覚えられたのも、このテスト方法で脳に快感を与えながらやっていたからだと納得しました。(当時は意識していません)
皆さんもぜひ取り入れてみてください。
-参考図書-