ぜったい音読と音読パッケージ、どっちがおすすめ?教材としてはどちらも優秀。
ぜったい音読と音読パッケージ。
音読教材を選ぶとき、この2冊で迷われる方は多いでしょう。
この2冊、それほど大差はありません。
難易度や文の量は変わりますが、どちらも効果は抜群にあります。
今回は「ぜったい音読」と「音読パッケージ」の違いについて解説します。
目次
コンセプトはどちらも同じ
音読を通して、「英語回路」を作成すること。
ぜったい音読と音読パッケージ、どちらも目的としていることは同じです。
学校で学んだ英語を「使える英語」にしようというのが狙いです。
どちらも英語回路を作る上で音読する文章は中学レベルで十分とされています。
特に面白かったのが、
「英語を聞き流すだけで」
「英語が自然と」
「知らず知らずのうちに英語が」
とった、世間に溢れる誘い文句に警鐘を鳴らしているところです。
そんなんで英語ができるようになるわけがない。
地味な音読を繰り返し、英語回路を作成するしかないのだと。
音読パッケージだけでも500時間費やした僕も、まさしくその通りだと思います。
やり方・学習法の違い
やり方もさほど違いはありません。
音読パッケージ
①テキストを見ないでCDを聞く
(テキストを熟読して意味を理解する)
②CD音声の後に読む(リピーティング)(5回)
③CDなしで音読する(15回)
④テキストなしでCD音声の後に読む(リピーティング)(5回)
⑤CDにワンテンポ遅れて読む(シャドーイング)(5回)
計30回
ぜったい音読
①CDを聞く(2回)
②テキストを見ながらCDを聞く(1回)
③テキストを熟読して意味を理解する(2回)
④CD音声の後に読む(リピーティング)(1回)
⑤CDに合わせてテキストを読む(1回)
⑥CDなしで音読をする(2回)
計9回
どちらも2周目以降は回数を減らしていきます。
ぜったい音読は2周目以降、「音読筆者」が入ってきます。
音読筆者とは、音読した後にその文をノートに書き写すことです。
直前に音読した文をぶつぶつと唱えながら、ノートに書き写していくトレーニングです。
音読筆者は音読パッケージにはありません。
一方、シャドーイングはぜったい音読にはありません。
かかる日数・期間
一冊やり終えるのにかかる時間はどちらも3ヶ月を目安にしています。
1日1時間で3ヶ月です。
1日2時間やると、1月半。
「結構かかるな〜」と思いますが、案外やってみるとすぐに経ってしまうものです。
やはり英語人生において、集中して音読に取り組む時期必要になってきます。
難易度とレベル
難易度を低い順に並べてみました。
ぜったい音読 入門編・続編
中学生1、2年レベル。
〜TOEIC470点までの人が対象にされています。
中学レベルがまだ完璧でない学習者にとって最適です。
音読パッケージ初級よりも文章が簡単になっています。
音読パッケージ 初級
難易度は中学生完成レベル。
第1章のみ異様に難しいので飛ばして読んでも構いません。
ぜったい音読 標準編・続編
中学生完成レベル。
対象はTOIEC470〜600。
音読パッケージ 中級
英検準2級レベル。
高校初級英語。
ぜったい音読 挑戦編・続編
TOEIC600点以上の人が使う教材。
入門、標準より難易度はグッと上がる。
終えた頃にはTOEIC700〜800を想定している。
音読パッケージ 上級
英検準一級レベル。
こちらも音読初級、中級よりも何度はかなり高め。
ぜったい音読は、旧盤と続編どちらもそれほど変わりません。
どちらか片方だけなら続編を選びましょう。
ガチの初心者は「ぜったい音読」がおすすめ
中学の内容も少しわからない方や、音読を続けるのに自信がない方は、ぜったい音読をおすすめします。
1ページの文章量が音読パッケージのだいたい半分くらいになっています。
使われている単語も平易。
また回数もそれほど多いので飽きにくいというのもありますね。
基本的にはどちらを使ってもOK
とは言いつつ、基本的にはどちらから始めてもいいでしょう。
僕も一から英語を始めるタイプの学習者でしたが、音読パッケージから始めました。
結局当時は初級中級上級とやり終え、効果があるのは身をもって実証済み。
その他にもたくさんの音読教材に触れてきて思うのは、使う教材はそれほど重要ではないということです。
大切なのは音読をすること。
教材に迷われている方であれば、どれほど深く考える必要はありません。
教材によって変わるのは文の面白さや量、あとは難易度です。
自分がいけそうだなって思う難易度であればOKです。
昔、18ヶ国語を操るシュリーマンという人がいました。
その人の学習法も音読です。
しかし、その人の時代にはCD音声もありませんでした。
それを考えると今はどの教材であろうとCDがついていて、かなり優れているんです。
深く考える必要はありません。
どちらにせよ、音読は地味な作業です。
長く継続して初めて意味があります。
ぜったい音読と音読パッケージは、音読という作業の地味さを少しでも和らげてくれる良書です。
ぜひトライしてみてください。