【スピーキングのための音読総演習】パワー音読をやってみた感想と評価、効果喉を解説。
「スピーキングのための音読総演習」は話すための音読教材です。
対象は英会話が目的の方。
「こらから英語を学ぶぞ!」
「とりあえずTOEICだ!」
こういった方には向かない教材です。
と言っても本書で取り入れる「パワー音読」自体はどこでも音読学習に十分使える感じ。
今回はそんな「スピーキングのための音読総演習」のやり方とやってみた感想を解説します。
パワー音読で英語を身体に刷り込む
本書では「パワー音読」というメソッドを取り入れます。
パワー音読とは少ない文を徹底的に繰り返し、身体に刷り込ませていく方法です。
計6ステップに分けて音読していきます。
毎日15分繰り返すだけで、自在に英語を操るパワーが手に入るのです。(なんか怪しい笑)
音読学習自体、何回も繰り返さないと意味ないので、その辺は間違ってないと思います。
パワー音読の特徴は細かく分けられた6ステップにあります。
ただ音速するのではなく、6ステップに分けて、いろいろのやり方をするのです。
パワー音読のやり方
1、チャンク音読
ステップ1でやるのはページ左の赤くハイライトされた部分だけを音読します。
ハイライト部分を一語として考え、一息で音読します。
各ページの肝となる文法がハイライトされています。
2、ノーマル音読
CD音声に合わせてオーバーラッピングします。
注意ポイントは音声をよく聴きながら英文を読み上げていくこと。
特に英文の太字部分を強く言うことを意識する。
どこを強くいえばいいのかを身体に覚えさせていく。
目安は3分間で、音声と一致してオーバーラッピングできるまで繰り返す。
3、ささやき音読
CD音声に合わせて「ささやき音読」をする。
音声にもささやき用の小さな声のものが入っている。
ささやく練習は英語独特の子音の発音練習になる。
4、和訳音読
日本語訳のみを3回音読する。
英文の意味を深く理解し、英語につなげるため。
個人的にはこの練習がいまいちピンとこなかった。
「英語は英語で理解する」というのが音読学習のいいところなのに。
もちろん文の意味を理解するのは大前提ですが、わざわざ日本語訳を読む必要があるかは疑問。
5、感情音読
今度は感情のこもった音声をオーバーラッピングする。
自分もより感情を込めること。
感情を乗せた方が記憶に残りやすいのは確かです。
僕も感情を利用して音読だけではなく、単語の記憶力も劇的に上がりました。
英会話力を上げるためにも感情を込める練習は必須ですね。
6、タイムアタック音読
音声なしで3分間でどれくらい音読できるかをタイムアタックします。
早く自然に読めるようになることで、自然な文法、語法が身についてくるのを狙う。
「とにかく速く読む」というのは僕もやってこなかった練習法です。
確かにパワーっぽい感じ。
速く読もうと処理力が上がるし、口も早く回るようになるので割といい練習でした。
1日15分でOK
「スピーキングのための音読総演習」のさらなる特徴は1日15分で1つのセクションが終わること。
音読学習は苦行のようにひたすらやり混むイメージがありますが、本書は1日15分でやっていきます。
(やり混むイメージも間違いではありません)
やってみた感じ正確には1日20分程度かかります。
それでも十分短いので、時間を確保できない方にはおすすめです。
15分〜20分であれば三日坊主が起こるはずもありません。
⇒【音読を継続するための方法】
⇒【1日1分でOKの音読法】
使ってみた感想
文章の難易度は中学生レベル。
中学の文法、単語がある程度わかる方が理解に苦しむことはありません。
文章自体は平易なので音読に集中できます。
ただし、「スピーキングのための」とあるように、英語の基礎力をつけるという観点では微妙です。
題材も「文を読む」というよりも「英会話寄り」のものが多い。
目指す先が英会話であり、手軽に音読を始めたいという方に一番おすすめします。
音読法を知るという意味ではとても勉強になる1冊でした。
量が少なくやりやすい1冊なので、本書をやり終え、これを皮切りにもっとボリュームのある教材へいってほしいです。
1ヶ月程度で終わらせ、もっと分量の多い音読教材に移っていきましょう。
⇒【音読パッケージを紹介】